11月7日〜ドル円、ユーロドル「みなみ君の環境認識」

11月7日〜ドル円、ユーロドル「みなみ君の環境認識」 今週の為替相場

先週は、FOMCや雇用統計とイベント続きの1週間でした。ドルもユーロもよく動きましたね。

FOMCは予定通り0.75%の利上げとしているが、パウエルFRB議長は、FOMC後の会見では、「どこかの時点で利上げペースを落とすことが適切になり、早ければ次回ないしその次の会合となる可能性はある」と語っているそうです。

しかし、ハト派な発言ばかりでもなく、金利の最終的な着地点は想定より高くなる事を示唆する発言があったようです。

米金利が上昇していくのであれば、長期的にはドル円の160円も視野に入ってきますね。

金曜日の雇用統計では、雇用は市場予想を上回ったものの失業率は0.2ポイントと若干悪化。平均時給は4.7%上昇となりました。

ドル円相場は一時は上を目指すも、反転し大きく下落しましたね。賃金の上昇からくる物価の上昇により、記録的なインフレが続く事、労働市場の悪化が懸念されているのでしょうか?

ユーロですが、金曜日は爆上げでしたね。

しかし、底堅さは見せていますが、長期化するロシアの問題に続き、エネルギー問題、インフレ、景気後退など、解決したわけではありません。

ユーロが売られる材料は、ドル以上に抱えています。今だ、ドルの強弱次第では安値更新はあり得ると思います。

  1. 10日(木曜日)は米CPI アメリカのインフレ状況次第では、12月のFOMCで利上げペースが変わってくるかもしれません。
  2. 8日(火曜日)はアメリカ中間選挙の当開票日です。争点となっているのは、40年ぶりの物価高沸を見せている急激なインフレ。結果次第では、相場も大きく荒れるかもしれません。

ドル円(USD\JPY)ユーロドル(EUR\USD)を取り巻く環境認識

ドル円やユーロドルのチャートを見る前に、ドルインデックス、株式、ゴールドから見ていきましょう。

ドルインデックス4時間足

ドルインデックス4時間足です。8月、9月と強かったドルですが、10月はレンジになってます。

3日水曜日のFOMC後、強く上昇するも昨日の雇用統計で大きく下落。全戻ししていますね。先に述べたように、決して結果が悪かったわけではありません。

理由はどうあれ、チャートパターン的にもドルの上値は重く感じますね。

高値、安値を切り下げてきています。下落の勢いが強いまま、週を終えたことからも、来週はレンジ下抜けを試してくるかがポイントになりそうです。

ダウ4時間足

ダウですが、FOMCで売られたものの、3185付近で支えられ、金曜には乱高下の末、大きく買いがはいり週をおえました。

高値圏ではあるものの、ドルが売られるなら買い目線になってきます。

XAU/USD 日足

ゴールドもFOMCで落とされたものの、1615ラインの底値は固く、金曜は大きな陽線で確定しています。しかし、ゴールドは、まだまだ安値圏。トレンドラインを引くなら、下降トレンドの上限付近といった所でしょうか。

強い上昇に対して調整が入ったら、押し目買いを狙いたいところ。

XAU/USD 4時間足

ドルやユーロとの相関が強いゴールドですが、ここ数日はドル売りでも上値が固く、なかなか上昇の兆しが見えてこない日々が続いていました。

それがここに来て強く上昇してきました。ですが、1680付近、1720〜1730が重く、今週はここを突破できるかが勝負所となりそうです。

ドル円(USD/JPY)環境認識

USD/JPY 日足

先週はドル売りで終わりましたが、金利差の関係もありドル売りでも長期的にはまだまだ上目線。円を買う根拠はあまり無いですからね。

話が変わりますが、最近では北の国からミサイルが飛んできても、さほど円高にならない気もします。慣れですかね、、、。

日足的には、上昇も一旦落ち着きレンジといったところ。押し目を作りに下落するなら、フィボナッチ的には144(約38.2%)~142円(50%)付近といったところでしょうか。

USD/JPY 1時間足

1時間足は、青ボックスを高値を切り下げながら、147円を下抜けてきています。方向感はイマイチですが、高値切り下げで来ていることからも、一旦は売り目線で狙っていきたいところです。

しかし、先に述べたように、長期的にはドルの上目線は変わらず、ショートは握っても短期勝負です。145円を割ってくれば伸ばせそうですが、細かく利確がケガが少ないと思います。

ユーロドル(EUR/USD)環境認識

EUR/USD 日足

ユーロドルの日足は、年初から続く下降トレンドを、高値安値を切り上げながら、なんとか抜け出して来ています。金曜日に大陽線と良い形で週を終えたことからも、上に勢いがあることが分かります。

しかし、真上がパリティ(1.0)となかなか固そうなんですよね。ここを抜けたら前回高値、そして1.03〜1.05付近が目標になってきます。

このまま上を抑えられると、見方によっては、アセンディングトライアングルとも言えますね。

EUR/USD 1時間

ユーロドルの1時間です。FOMCは長い上ヒゲで、上下に振られたことが分かりますね。以降ドル高で落とされ、黄色のトレンドラインを割り込みますが、ダブルボトムからの金曜日、雇用統計で爆上げ!

しかし、先に書いたように、真上の抵抗(1.0)を上抜け出来るかどうか。1.0は一旦は利確ラインとも言えるし、急上昇のあとなので月曜日は調整が入る可能性が高そうです。

買いを狙うなら、0.987付近、もしくは黄色のトレンドライン付近で押し目を狙いたいと思います。利確目標は、1.0直前が安全でしょうね。目標は前回高値1.009付近。夢見るなら1.03くらいかな。

この勢いが続くなら、1.0は今週には抜けそうですが、、、。

0.974の安値を割り込むなら、切って目線は下になりそうです。