この記事では、サラリーマンにおすすめのFXのトレードスタイルを紹介します。自分に合うトレードスタイルを見つけることは、FXで成功するための第一歩です。現役トレーダーが、スキャルピング・デイトレード・スイング・長期保有などのメリット・デメリットを紹介していきます。
FXのトレードスタイル
FXのトレードスタイルは大きく分けて4種類あります。ここではFXのトレードスタイルについて、メリット・デメリットを踏まえて4種類のスタイルを、詳しく解説していきたいと思います。
スキャルピング
スキャルピングとは、FXの中で最もポジション保有時間の短い取引手法です。おもに数秒〜数分程で、エントリーから決済までを完了させます。エントリーする時間足は、1分足〜15分足を使うことが多くなるでしょう。
また、一連のトレードに時間がかからないため、1日に数十回トレードをするトレーダーもいます。一回のトレードで獲得できるpips数は多くても10〜20pips程度になり、損失も10〜20pips程度を想定することが多くなります。少ない獲得pips数・少ない損失pips数を想定しているため、レバレッジを効かせた高lot取引ができることも、スキャルピングの魅力の一つでしょう。
- まとまった時間が取れなくてもトレードができるため、パソコンに長時間張り付く必要がない。
- 基本的にポジションを保有したままになることがないので、仕事中や食事中などに「チャートが気になって仕方ない」という状況には陥らない。
- 経済指標など、あらかじめ相場が乱高下する場面を把握していれば安全に避ける事ができる。(経済指標の日程は各FX証券会社のアプリやHPで把握可能)
- 相場のノイズ(騙し)の影響を受けやすい。
- 値幅の少ない取引のため、スプレッドの影響を受けやすい。
- 時間軸の短いトレードの場合、イレギュラーや騙しが多く、分析の正確性を必要とされる。
デイトレード
デイトレードとはその日のうちにトレードを完了させるトレードスタイルです。一般的に15分足〜4時間足を使い分析します。数十分から、長くても1日以内にトレードを完了させます。スキャルピングよりも保有時間が長くなるので、ピラミッティングやナンピンなどの、資金的戦略も取り入れやすくなるでしょう。
また、最も一般的なトレードスタイルと言えるため、メディアやSNSなどで情報を集めることが容易にできます。ただし情報が多い分、正確でない情報も多く出回っているため注意が必要です。
- 損切り・利益確定をあらかじめ設定しておけば放置することも可能になる。(チャートに張り付くことが必ずしも必要ではなくなる)
- 基本的に日をまたがないため、スワップポイントの影響を受けない。
- スキャルピングより戦略の幅が広がり、スイングより回転が早いため、バランスの良いスタイルと言える。
- バランスがいいスタイルな分、中途半端なスタイルとも言える。
- チャートを監視する時間が長くなるので、サラリーマンの場合時間の確保が難しい。
- 想定より値動きがない場合、その日に終わらせようとすると中途半端な決済になることがある。
スイング
スイングトレードとは、数日から数週間ポジションを保有するトレードスタイルです。おもに4時間足〜週足のチャートを使い、分析やエントリーをします。1回のトレードで数百pipsの利益を上げることもでき、チャート分析も比較的ゆっくりすることができるでしょう。
基本的にはポジションを保有していても、チャートの細かな動きを気にする必要がありません。相場の大きなトレンドを狙うトレードになるので、損小利大のトレードスタイルになることが多くなります。
- ポジション保有時間が長くなり、チャートに張り付くことを必要としない。
- 1回のトレードで取れる値幅が大きくなりやすいので、少ないlotで大きな利益を取ることが可能になる。
- ゆったりとトレードに向き合えるため、精神的・肉体的に疲労しにくい。
- 一つ一つのトレードに時間がかかるため、トレード回数が少なくなり、実践的な経験を積みにくい。
- 日をまたいでのトレードになる為、スワップポイントがマイナスの場合、スワップポイントを払い続けることになる。
- トレード回数が少ないので、資金効率が悪く資金増加速度が遅くなりやすい。
長期保有(スワップ)
長期保有(スワップ)の場合は他のトレードスタイルと少し趣旨の違ったトレードになります。スワップポイントを狙う為、まず取引できる通貨ペアが限られてきます。
「通過ペア+買うか売るか」を、スワップがプラスになるように決めなくてはいけません。その中で買うなら底から、売るなら天井からトレードを仕掛けていきます。
- スワップポイントがプラスのトレードをするため、保有すればするほどスワップポイントの利益が増えていきます。
- エントリーや決済の作業をする事が極端に少ない為、1番手間のかからないトレードスタイルと言えます。
- スワップポイントも日々変動していくため、プラスのスワップが突然マイナスになることもある(日々チェックしておくことが不可欠)
- 時間をかけて利益を増やしていく為、急激に資金を増やしていくことは難しくなります。
自分に合ったトレードスタイルの見つけ方

自分に合ったトレードスタイルを見つける為に、まずは可能な限りいろいろなトレードスタイルを試してみましょう。実際にトレードをすることにより、そのトレードスタイルへの理解を深める事ができます。
兼業トレーダーやサラリーマントレーダーは、自分のライフスタイルで、無理なくトレードできるかがポイントになってきます。24時間取引のできるFXですが、トレードスタイルによって不利な時間帯も出てきます。実際トレードしながら、自分に合った向き合い方を探していきましょう。
兼業トレーダーやサラリーマントレーダーにおすすめはこれ
今回はスキャルピングをおすすめします。上記で説明した通り、スキャルピングは短時間で完結するトレードなので、サラリーマンの限られた時間でもトレードしやすいでしょう。
特に昼間働いている方は、夜にトレードする事が多くなると思います。夜の9時〜10時ごろからニューヨークの株式市場が始まり、相場の動きが活発になる為スキャルピングに適している時間となります。
短時間のスキャルピングでも数十pips取れることもあり、日本のサラリーマンには非常に人気の高い時間帯となります。
しかし経済指標なども多く発表され、突然大きく動き出すこともあるので注意が必要です。またトレード回数が多く何度もトレードをしてるうちに、感情的なトレードをしてしまい失敗している方もよく見かけます。いわゆるポジポジ病になりやすいのもスキャルピングの特徴です。
感情的なトレードや、ポジポジ病にならない為に勉強・検証を繰り返し、マイルールを決めてください。自分のトレードルールを決めて、淡々とこなせるようになればスキャルピングは、サラリーマントレーダーの大きな武器になるでしょう。
まとめ
今回はFXのサラリーマンでもできるおすすめトレードスタイルについて紹介させていただきました。まずはいろいろなトレードスタイルを試し、自分に合ったトレードスタイルを見つけてください。
自分の生活スタイルにあったトレードスタイルを見つけることができれば、FXトレードをしていく上で非常に有効な手段となっていくでしょう。