【為替】FXのトレードする時間帯は重要?曜日や時間帯の相場環境も解説

【為替】FXのトレードする時間帯は重要?曜日や時間帯の相場環境も解説 FXの基礎知識

FXは、24時間トレードすることができる、眠らないマーケットです。週5日間、月曜日のAM7時〜土曜日のAM7時まで、(夏時間適用時は1時間繰り上げ)常に動き続けています。

つまり、土日を除いて好きな時に為替取引の市場に参戦することが可能です。

本記事では、FXトレードする時間帯や曜日の相場環境について解説してみました。ご参考になれば幸いです。

FXの主要トレード時間帯|各国の外国為替取引時間

FX市場(外国為替市場)は、週5日間(月曜日〜金曜日)24時間眠らないマーケットです。外国為替市場は、日付変更線から西に移動しながら、主要な取引市場が移動していきます。

市場といっても、特定の場所が存在するわけではありません。それぞれの地域で、ビジネスとして取引を行う銀行や、投資ファンドの方達が業務を行うメインの時間帯。つまり「東京市場」「ニューヨーク市場」などで、活発に取引が行われる時間帯ということです。

実は、為替取引にも夏時間と冬時間が存在します。

上記表の取引時間は、冬時間です。夏時間とは、3月の第2日曜日〜11月第1日曜までの期間は、上記表の取引時間より1時間くり上げて行います。

  • 夏時間 3月第2日曜日〜 (月曜日am7:00〜土曜日am6:00)
  • 冬時間 11月第1日曜日〜 (月曜日am7:00〜土曜日am7:00)

取引を避けたい時間帯は?

土日以外、24時間取引できるのがFXの特徴ですが、取引量が極端に少ない時間帯や日にちが存在します。

それは、アメリカやイギリスなど為替主要国の祝日は、国内外の銀行やファンドが休みのため、祝日に該当する国や地域の市場はお休みです。

たとえ日本では平日だったとしても、企業がおやすみの1月1日やクリスマス、大晦日も取引量が非常に少なくスプレッドが開きトレードは難しくなります。

つまり、休場の時間帯や、大口投資家がトレードを控える時間帯は、取引量が少なくスプレッドが開く傾向にあるため、トレード難易度は非常に高いです。取引量が少ないと、予想外の急な値動きで暴落、急沸の危険も高まります。

相場の値動きやスプレッドに違和感を感じたら、トレードを控えてみてもいいかもしれませんね。

外国為替各市場の特徴

外国為替市場には、取引する時間帯によって様々な特徴があります。

FX取引では、相場に参加する時間に制限はありませんが、時間帯による相場の流れを考慮しトレードに参加していきましょう。

オセアニア(ウエリントン、シドニー)市場

もっとも早く取引がはじまるのは、オセアニア市場です。取引高は少なく、スプレッドも開く傾向にあります。

積極的にトレードをするのは難しい時間帯です。土日に地政学的リスクや予期せぬニュースが発生した場合、もっとも早く動き始めます。

いわゆる「窓」「窓開け」「窓埋め」とよばれるチャートの空白期間は、月曜日のオセアニア市場開始とともに出現します。

東京市場

日本のサラリーマンの勤務時間と同じような時間帯が、東京市場の時間帯です。

仲値を決める10時前後から、アジア圏も市場参加して徐々に値動きがでてきます。15時頃からは、ヨーロッパ勢が加わってくるため、更にトレードが活発化するため、突発的な値動きに注意しましょう。

仲値(TTM(Telegraphic Transfer Middle rate))とは

金融機関が対顧客向けに決めた為替レートのことです。9:55分のインターバンク市場のレートを参考にして、各金融機関が決定しています。

ロンドン市場

世界最大の取引量を誇るロンドン市場がはじまると、相場が大きく動くことがあります。

早ければ、14時頃から相場が荒れ出すため、注意が必要です。

ロンドンのみならず、欧州圏や中東のヘッジファンドや銀行などの投資筋が参加してきます。1日の中で、大きな流れができる時間帯です。日本時間には比較的動きの少ない、ユーロやポンドなどのクロス通貨相場も活発化します。

ニューヨーク市場

ロンドン市場の次に取引高が大きいニューヨーク市場は、21時頃から活発に動き始めます。また、ロンドン市場とニューヨーク市場がかさなるこの時間帯は、1日の中でもっとも活発にトレードが行われる時間帯です。

ボラリティも高く、上手く波にのることができれば、大きな利益を狙うことができます。昼間仕事をしている方達にとっては、この時間帯が勝負の時間帯になることでしょう。

FX相場|日にちや曜日による違い

為替市場は、土曜日と日曜日をのぞいた週5日間、月曜日から金曜日まで稼働しています。曜日ごとに特徴はあるのでしょうか。

特定の日付による値動きや、曜日の特徴を押さえる事で環境認識に役立てていきましょう。

五十日の朝はドル買いのチャンス

特に五十日とよばれる5日、10日、15日、20日、25日と月末は、企業が外貨払いの決済日です。実需のドル買いやユーロ買いが進みやすく、仲値を決める9:55分までを目安に、USD/JPYをロング(買いエントリー)で狙ってみてもおもしろいかもしれません。

「窓埋め」とは?早起きは三文の徳

月曜日の市場開始は、チャートにできた「窓」から始まることが多々あります。

「窓」は、金曜日の最後のローソク足と月曜日の最初のローソク足の間にできる価格差です。この「窓」は発生すると、すぐ埋める値動きをすることが多く、「窓埋め」とよばれています。

月曜日は早起きをして「窓埋め」にチャレンジするのも一興かもしれません。

「窓」は、土日に市場に動きがあった場合発生するものです。実は、土日は主要取引所は閉まっていますが、取引量は少ないながら中東のバーレーン市場は動いています。

中東において土曜日、日曜日は平日であり、金曜日が安息日だからです。

曜日による相場感

月曜日は、週末に大きなイベントがないかぎり、先週からの流れを引き継ぎやすい傾向にあります。逆に、週末に為替相場に影響をあたえる事象が発生した場合は、月曜日の朝から大きく動くということです。

初心者の方も、週末には1週間の振り返りと、週明けからの相場を考察しておくと良いでしょう。

火曜日から木曜日は、何ごともなければ、比較的流れ通りの穏やかな相場です。週の中3日は取引量も大きくなります。しかし、水曜日や木曜日は欧州圏の経済指標もあるので油断はできません。忘れずチェックしておきましょう。

金曜日は、相場が荒れやすい傾向にあります。毎月、第1金曜日の米国雇用統計をはじめ、経済指標が多いことことも理由の1つです。また、週末にポジションを持ち越したくない投資家や企業のポジション調整も入り、相場は乱高下しやすい傾向にあります。

週末を前にして、厳しいポジションを持つ必要はありません。無理のないトレードを心がけましょう。

まとめ

FXは、時間帯や曜日によって特徴的な動きがでやすいです。それぞれの特徴を理解して、日々のトレードに生かしていきましょう。