FXとは?初心者が失敗しない為の基礎知識|おすすめの勉強方法

FXとは?初心者が失敗しない為の基礎知識|おすすめの勉強方法 FXの基礎知識

副業が一般的になった昨今では、始めやすい副業としてFXも注目を集めています。特別な資格や経験が必要ないFXは、副業として敷居が低いのかもしれませんね。しかし、新規参入の陰では、去っていく人が多いのもFXの特徴の一つです。

少ない資金で、大きな利益を得られるFXは、相応のリスクも伴います。

「これから、FXを初めてみたい。」「勝てるようになりたい。」

という方達に、FXの勉強法をまとめてみました。

FXとは?初心者におすすめな勉強方法

FXとは相場価格が値上がりするのか、それとも値下がりするのかを予測し、通貨のトレードをして差益で儲けるものです。

極論をいえば、価格が上か下の2択ですから、難しいものでは無いはずですよね。

しかしFX業界では、日本人投資家の90%は、資金を失うだけの「カモ」と言われています。

理由のひとつには、先進国の中でも日本は、金融に対する教育が遅れている事が原因の一つではないでしょうか。アメリカの金融教育では、パーソナルファイナンス(個人資産)についての授業があります。投資リスクや、資産運用についての考え方を幼い頃から教え、自分なりの考え方を身につけさせるのです。

FXは、決してかんたんに勝てるものではありません。何の知識もないままトレードを行うことは、投資ではなくギャンブルです。

未来を正確に予測する事は誰にもできません。だからこそ運以外の要素を、技術と知識で埋めていきましょう。

FXの基礎知識 まずは最低限の用語になれる

FXとは、「Foreign Exchange」の略で日本語で言えば外国為替証拠金取引の事です。

このようにFXでは、たくさんの略語であったり横文字が登場します。はじめから完璧に意味を理解する必要はありません。トレードを行っている内に自然と身についてくるものです。最初のうちはざっくりとニュアンスを掴めれば問題ありません。

まずは、基本的な用語を一部紹介します。少しずつ覚えていきましょう。

レバレッジ

レバレッジは、「てこ」と言う意味の通り、少ない資本を元金として大きな金額を動かす事です。このレバレッジのおかげで、FXでは大きくリターンを狙える反面、相応のリスクも伴います。国内口座では最大25倍、海外口座では1000倍のレバレッジをかけることができます。最近ではそれ以上のレバレッジを掛けられる証券会社もあるようです。

pips 

FXでは、通貨共通の単位として用いられます。例えば「円」が何円、「ドル」が何ドルと言われても通貨単位が違うので、価値の比較として分かり辛いですよね?ですから共通の単位として「pips」を使います。

1pipsがいくらになるかは通貨ペアによって違います。

こうする事で、どのくらいの差があるのかを共通認識することができます。

※日本国内のFX会社では、一桁多く表記される事があります。(海外口座の10pips=国内口座100pips)

スプレッド

スプレッドとは「買い」と「売り」の価格差です。この価格差が証券会社の利益でもあります。スプレッドは、証券会社によって自由に決められるものです。

また通貨ペアによってもスプレッドは違います。取引量によって開きがある為、証券会社やトレードする時間帯で大きく変わる為、トレードする際は意識するようにしましょう。1通貨ではわずかな差であっても、レバレッジを利かせてトレードを行うFXでは無視できない差になってきます。

ボラティリティ

FXに限らず金融資産ではボラという言葉が出てくることがあります。このボラこそFXで稼ぐ為に必要なボラティリティの事で、価格変動率の事です。一般にボラが大きいと言えば、相場の値動きが激しいと言う事です。FXではGBP/JPY(ポンド/円)や先物のXAU/USD(金/ドル)などがそれに当たります。

トレードにおいてボラが大きければ稼ぎやすいのか?と言えば一概にそうとは言えません。FXは差益を狙うものですから当然それなりの値動きは必要です。ですがボラが大きければ乱高下が激しく予期しない損失を被ることもあるのです。

ドルストレート/クロス円

ドルを含む通貨ペアをドルストレートと呼びます。EUR/USD(ユーロ/ドル)GBP/USD(ポンド/ドル)などがそうです。

クロス円はドル/円以外の円と外貨の通貨ペアのことです。EUR/JPY(ユーロ/円)GBP/JPY(ポンド/円)などです。これは外国為替はドルが基軸通貨だからです。

例えばEUR/JPY(ユーロ/円)をFXでトレードした場合、FXでは1つの取引ですが、外国為替市場では、EUR/USDとUSD/JPYの2つのトレードを行っている事になります。

なんだかんだと書いてますが、FXの参考書は机に1冊あると気軽に勉強できます!知りたい事が、すぐ調べられる環境をつくることも上達の秘訣ですね。

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チャートの操作や見方を理解しよう

トレードをするにはチャートの操作や見方を知らなければ何も始まりません。まずはチャートツールを手に入れましょう。

Meta Trader4

チャートツールは証券会社が用意している物もありますが、ロシアのMetaQuotes Software社が開発しているMT4(Meta Trader4)が圧倒的におすすめです。

海外口座であれば余程マイナーなところで無い限り対応しています。国内口座でも楽天証券やFTFXなどMT4に対応している会社もあります。

MT4は世界でもっとも使われているチャートツールの1つです。その人気の理由はその自由度の高さにあり、MT4は分析ツールを追加、カスタムする事が可能です。また自動売買ツールも備えていて、自分好みに作った自動売買ツールを使ったり、またツール自体を他の人に売ったりする事も可能です。

TradingView

次におすすめなチャートは、TradingViewです。こちらはアメリカのTradingView incが開発を行っています。

TradingViewの魅力は取引出来る銘柄が豊富な事です。為替だけでなく、株や仮想通貨、先物などあらゆる金融商品に対応しています。TradingViewもツールのカスタムや追加が可能です。

国内証券口座ではOANDAが対応しています。

とても使いやすく、見やすいチャートツールですが、すべての機能を使う為には月額料金が必要です。

TradingViewチャート画面

MT4、TradingViewともに世界中のトレーダーが使用するチャートツールです。可能であればどちらとも使ってみてください。

Meta Trader4公式

TradingView公式

テクニカル分析とファンダメンタル分析って何?

為替相場を分析する方法には、テクニカル分析とファンダメンタル分析があります。どちらも重要な分析です。どんな分析方法なのか理解しておきましょう。

テクニカル分析

過去のチャートを分析、解析して今後の価格の推移を予測する事を「テクニカル分析」といいます。FXには、チャートパターンと呼ばれる特定の値動きがあるように、「過去は繰り返す」という考え方がベースになっています。

先に2種類のチャートツールをおすすめしましたが、その理由は「世界中の投資家が使っているから」と言うのがあります。相場は世界の多数決で動くものですから、分析ツールも多くの投資家が使う物を選びました。FXでは多くの投資家達と同じ目線を持つ事が大切です。

チャートには投資家の心理が反映されます。それをどのように読み解くかがこの分析のポイントです。チャートの中に「移動平均線」「ボリンジャーバンド」「RSI」etc…など指標となる物を表示させ過熱感や相場の動向を見極めましょう。

テクニカル分析には沢山の手法がありますが、まずは水平線から勉強することをおすすめします。

【為替】初心者でも出来る!FXチャートに効果的な水平線(ライン)を引く方法
FXでは現在の相場環境を把握しやすくする為に様々なラインがあります。トレンドラインと同じく水平線も、今の相場環境を認識する為に引くラインの一つです。 でも水平線ってどこでも弾けそうなんですよね。 本当に意識される水平線とは、どこに引くのかについて考えていきたいと思います。

ファンダメンタル分析

ファンダメンタル分析とは大衆心理から相場の値動きを予測する事です。たとえば、経済指標や金融政策などを材料に、未来予測していきます。昨今の大きなトピックでは、米連邦準備理事会(FRB)が開始時期を探っていたテーパリングや、新型コロナウイルスなどのニュースがそれに当たります。

相場は、将来予測される事象を織り込みながら推移するため、不測の事態(突発的なテロや自然災害、経済政策の変更など)が起こると大きく影響を受けます。

突発的なものは予測できませんが、予定されている経済指標や要人発言、各国の動向はチェックするようにしましょう。

とりあえずファンダメンタルズ分析を取り入れてみたい!という方はこちら

【為替】FXの環境認識|ファンダメンタルズ分析とは。分かりやすく解説
為替相場や株式市場では、取引判断をする分析のひとつとして、ファンダメンタルズ分析が用いられます。 ファンダメンタルズは、国や企業の経済状態を示していますが、トレードの世界ではどのように用いるのでしょうか。 本記事では、おもにファンダメンタルズ分析とはどういった分析なのか、為替相場(FX)の環境認識ではどのように活用するのか、について考えていきます。

トレードスタイルについて

FXのトレードには色々なスタイルがあります。よく「初心者にはデイトレードがあっている」という言葉を耳にします。

私個人の意見としては「スタイルなんて気にする必要はない。」と思ってます。と言うのもトレードを行っている内に自然と「自分のスタイル」が出来てくるからです。

私は短期トレードが好きですが、スキャルピングほど決済は早く無いです。

ですがデイトレードほど引っ張りません。スイングで持てそうな場面では、数日持ち越したりもします。

そもそもトレードスタイルに明確な定義はありません。自分はこのスタイルと決める事なく色々チャレンジしてみてください。

スキャルピング

数秒〜数分という短時間でトレードを行う手法。数pipsの利益を積み重ねていく為、チャンスがあれば1日に複数回トレードを行います。必然的にロットも大きくなるので「損切り」「利確」が的確に出来るかが重要です。

デイトレード

1時間〜数時間。基本的に日を跨がないトレードです。サラリーマンであれば、帰宅後〜就寝までにチャンスがあれば1〜2回のトレードになります。

スイングトレード

「相場の底」〜「相場の天井」までを狙う形でトレードを行う手法です。ポジションを保持する期間は数日〜数週間と長期間ですが、上手くハマれば100pips以上を狙えます。長期保持が基本な為、多少の含み損に耐えれる心のゆとりと、余裕のあるロット管理が大事になってきます。

自分にあったトレードスタイルについて悩んでいる方は、こちらをご参照ください。

FXのおすすめトレードスタイル!サラリーマンでも出来るトレードは?
サラリーマンにおすすめのFXのトレードスタイルを紹介します。自分に合うトレードスタイルを見つけることは、FXで成功するための第一歩です。現役トレーダーが、スキャルピング・デイトレード・スイング・長期保有などのメリット・デメリットを紹介していきます。

デモトレードって必要?初心者がトレードをする時に注意したい事

初心者であればトレードとはどういったものか。相場とはどんな動きをするものなのか、を掴む為にデモトレードを触ってみるべきです。またチャートツールの使い方や、インジケーターの見方も同時に確認しておきましょう。

ですが、ある程度なれたら実際のお金を使ってトレードする事が早く上達する秘訣だと思います。

なぜなら実際にお金を賭けるトレードとデモトレードでは緊張感もストレスも別物だからです。デモトレードでは上手くトレードができても、リアルトレードではなかなか損切り出来ない。目標まで握る事ができず利確をあせってしまう。

それが現金を扱う怖さでありトレードの難しいところです。この現金をトレードする緊張感は現実にトレードして初めて経験できる事です。

注意点として、リアルトレードを行う際は最小ロットではじめましょう。USD/JPYで0.01ロットならたとえ100pips逆行しても約1000円です。目線さえ間違わなければ、突発的な事象が無い限り強制ロスカットになることはありません。少しずつ実際の相場に慣れていく事が大切です。

環境認識と過去検証の重要性

試験勉強や学校で「予習」と「復習」が大切であったように、FXにおいても大切です。

環境認識とは、現在の相場環境がどのような流れで動いているのか。この先どんな動きをしていくのかを先に述べた「テクニカル分析」「ファンダメンタル分析」から予測していきます。

過去検証とは、自分のトレード結果や手法、分析に対して過去のチャートを用いて検証することです。この検証を繰り返す事で、自分の欠点や手法の改善点が見えてくるでしょう。おすすめは、自分がトレードした通貨とは別に同じ時間軸の他通貨(USD/JPYをトレードするのであれば、EUR/USDや日経、NYダウなど)を見る事で新たな発見があるでしょう