スキャルピングは、短期間で小さな価格変動を利用する取引手法です。この記事では、スキャルピング戦略における重要な要素である「ボリンジャーバンド」と「インサイドバー」を組み合わせた戦略について詳しく解説します。
ボリンジャーバンドの基本
ボリンジャーバンドは、価格の変動幅をチャート上に表示するためのツールです。通常、3つのバンドからなります。中央バンドは移動平均線で、価格のトレンドを示します。上下のバンドは、中央バンドから一定の標準偏差を加えたり引いたりしたもので、価格の変動幅を示します。
ボリンジャーバンドの設定方法
ボリンジャーバンドの設定は以下の通りです。
- 期間設定:デフォルト設定で構いません。期間設定20(21でもok)
- 偏差:標準偏差を±2σ
インサイドバーの特徴とメリット
インサイドバーは、前のローソク足の価格範囲内に収まる小さなローソク足です。価格変動の縮小やトレンド転換のサインとして注目されます。
範囲をブレイクアウトする方向に価格が動くことが多く、エントリーポイントとして利用されます。ただし、フェイクアウトや小さな利益の可能性もあり、市場の変動に注意が必要です。インサイドバーはトレンド転換を示す指標として有用ですが、他のテクニカル分析と組み合わせて検討することで、より確かなトレード判断ができるでしょう。


左画像は綺麗に反転しています。しかし、右の画像のように必ずしも次の足で反転するわけではありません。相場に100%は無いのですから。
ボリンジャーバンドとインサイドバーを組み合わせたスキャルピング手法
この手法では、ボリンジャーバンドとインサイドバーを組み合わせることで、相場の変動が少ない時間帯に有効です。
正直、僕が見ているローソク足がインサイドバーなのかはわかりません!ごめんなさい。名前がわからないので、そういう事にしています。
だって誰かに教わったわけではないので。。。
直近のローソク足実体に重なった、極端に小さいローソク足が目印。割と感覚的なものなのかも

- エントリーの条件
- ボリンジャーバンド2σ内に価格変動が狭まり、ボリンジャーバンドが収束している。つまり、価格変動が少ないレンジを形成している状態。
- レンジの上下付近でインサイドバー?が形成される。
- 次の足で逆方向にエントリー(直近の小さいローソク足実体の安値(高値)をブレイクエントリー)

- エグジットの条件
- 一定の利益が出た場合すぐにポジションをクローズ。ここは、お好みでかまいませんが、レンジの中値付近が利確目安です。
- 一定の損失を被った場合にも迷わず損切り。定石では損切り目安は直近安値ですが、状況やレンジ幅によってはエントリーした足の安値(高値)割れでも問題ありません。
- 一定の時間が経過した場合にもクローズ。スキャルにおいては、長く握る事自体が機会損失です。
- 補足
- 1分足、5分足で使っている手法です。
- 他のプライスアクションや、ローソク足の動きも考慮することで、自分流の手法にしてみてください。ぶちゃけピンバーや十字線なども有効です!
- 基本は小さなレンジの往復を狙ったトレードです。決して大きくpipsを抜く事を目的としていません。その事を忘れず、適時決済しましょう。
こちらも参考にどうぞ!

リスク管理の重要性
このスキャルピング手法は小さな価格変動を狙うため、リスク管理が非常に重要です。
ストップロスは必ず設定
細かな利益を積み重ねる為、1つのトレードで大きな損失を出し、今までの勝ちが全損!なんてことがないように、適切なポジションサイズとストップロスの設定が必要です。
大きな負けは全損しないにしても、それだけでメンタルが揺れてしまい、それ以降は冷静な判断ができなくなってしまいます。
大事な事なのでもう一度、必ずストップは設定しましょう。
静観することもトレードする上で大切
今回の手法は、価格変動が少ないレンジを狙う物です。つまり少ない利益の積重ね。連敗や大きな負けを被ると、取り戻すことが難しい状況です。
想定と違う動きが続くときは、静観することも大切です。
スキャルピング手法のデモトレードと実践
この戦略を実践する前に、デモトレードで十分に慣れることをおすすめします。リアルマーケットでのトレードをする前に、手法の特徴や細かな調整を確認しましょう。実は使っている口座によって、チャートが違います。ローソク足の更新頻度も、価格も異なります。
また、他のプライスアクションやローソク足の動きを観察することで、チャンスや危機回避が身につきます。
スキャルピング手法のメリットとデメリット
スキャルピング手法のメリット
- 短期間で利益を確保できる。この手法は、小さなレンジを狙う手法です。一度の利益は2~3pips、多くても5pips程度と薄利ですが、慣れてくれば往復狙うことも可能です。細かな利益を積み上げていきましょう。
- マーケットの急変にも対応しやすい。細かなレンジを狙う手法なので、損切り幅を最小限にできる。具体的な損切り位置は、レンジの外側やボリンジャーバンドの2σの外側。リスクを極限まで減らしたいのであれば、エントリーした足の真下(真上)でも可。
スキャルピング手法のデメリット
- 手数料やスプレッドが利益を圧迫することがある。取引回数が必然的に増えるスキャルピングの宿命です。0スプレッドの口座や国内口座などスプレッドや手数料が安い口座でチャレンジしましょう。
- 高い集中力と素早い判断力が要求される。スキャルピングはチャンスのときに一気に勝負するもの。ダラダラとトレードしない方が勝率が上がる印象です。僕自信もチャートは一日に何度も見るけど、トレードしている時間は1日に1時間程度です。
まとめ
ボリンジャーバンドとインサイドバーを組み合わせたスキャルピング戦略は、短期間で小さな価格変動を捉える手法です。しかし、その効果を最大化するには、適切なリスク管理とデモトレードも含めて実践が欠かせません。どれだけチャート見て、ローソク足の動きを見てきたかだと思います。メリットとデメリットを理解し、自身の取引スタイルに合った戦略を選択してください。。